濱野智史『アーキテクチャの生態系』が刊行されたのは2008年のこと。2ちゃんねるやニコニコ動画など、日本に固有の特異なウェブサービスを、生態史観の観点を導入して分析し、いまや情報社会論の必読文献のひとつに数えられている。
それから7年。
『アーキテクチャの生態系』で示された展望はいまなお有効だ。2ちゃんねるやニコニコ動画はいまでも頻繁に利用されているし、初音ミクのようなボーカロイドは、すでに街の風景に溶け込んでいる。
一方で、提示された枠組みでは説明できない事象も多い。Facebookに代表される実名SNSの流行、スマホやタブレットの普及、それに伴うPCの存在感の低下……。
日本のウェブの持つ固有性は、この7年でどう変化したのだろうか。あるいはもう、特異性は残っていないのだろうか?
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対談相手を務めるのは、ネット社会の変化をつぶさに追い続けてきたジャーナリスト・佐々木俊尚。
佐々木は『アーキテクチャの生態系』ちくま文庫版に寄せた解説で、インターネットこそが、これからの人間の行動や考え方を規定し、社会のかたちを変えていく「汎用技術」だと確認した。
近著『21世紀の自由論』ではこの論点を推し進め、誰もがネットに接続されるいまだからこそ実現する、新しいコミュニタリアニズムの可能性を論じている。
情報環境の変化は、わたしたちの社会をどう変えるのか。
『アーキテクチャの生態系』をアップデートし、新たな情報社会論の枠組みを提示する必見の対談!!

2015年11月13日 17:57 | 開演 |
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