…また「提督だった男」がはじき出される様に鎮守府から離れて行く。
その顔は憔悴しきり、その体は逃げ出す中でも幾度と躓くほど弱り切っていた。
…だがその顔はまるで「今も尚迫りくる魔物から逃げる者」のような顔だった。
…男と生まれたなら一度は夢見る…
「美女、美少女は全部俺の物!」
それを叶える鎮守府がどことも知れず存在した。
そこに赴任する事になった提督にある者は羨望を、ある者は侮蔑を送った。
だが…その実態を知る者からは口を揃えて言われる言葉…
「命が大事なら今すぐにでも辞退しなさい!」
その言葉の大きさを理解できぬ提督数知れず…
その先にあった色んな意味での「熱烈な」洗礼とその日常。
男に、いや「雄」にとって「この世の春が来たああああああああ!!!!!」
そう思える日々…しかし…
ある日思ってしまう…この鎮守府の歪さを…
その疑惑が確信に変わる時…男は痛感と共に恐怖し、震撼する
「ここには飢えた獣しかいない」事を…そして
「その獣たちの標的は…自分に他ならない」と言う事に
それに気付いた時、楽園は地獄に豹変し。それに耐えられなくなって去る提督は最早数えるのも疎ましい程だった…
…いつしかその鎮守府を恐怖と侮蔑の意味も込めてこう言う様になった…
……「囲い女鎮守府」と。
囲い女とは「妾」の事……だが……
果たして「囲い」は「提督の為」なのかそれとも「艦娘の為」なのか?
その真実を知る者はその鎮守府に居る者しか知らない…
……これから話す事はそんな鎮守府に関する情報の一端である…
…という体で数枚静画を上げていこうと思います。

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