・偉人紹介
ボブ・エドワーズ Robert Geoffrey Edwards
年代:1925~2013
イギリスの生物学者、ケンブリッジ大学名誉教授、ロンドン王立協会フェロー。体外受精のパイオニア。世界初の体外受精の技術を完成させ、「試験管ベビー」であるルイーズ・ブラウンを誕生させた。本名「ロバート・ジェフリー・エドワーズ」“ボブ”はロバートの短縮形です。
1960年頃からヒトの受精に関する研究を始め、ケンブリッジ大に移ってからも体外受精につながる基礎研究を続けました。68年には実験室におけるヒト卵細胞の受精に成功しました。
1978年7月25日23時47分、世界初の体外受精児であるルイーズ・ブラウンが誕生しました。現在では全世界で400万人以上の体外受精児が生まれたと言われています。
・テクノロジー紹介
遺伝子とはほとんどの生命体においてDNA(デオキシリボ核酸)を担体(基盤)としてその塩基配列に刻まれている遺伝情報のことです。遺伝子工学はこれを人為的に操作する技術を指します。
DNAを分離し、操作し、細胞や生物に戻してそのDNAを増殖させるという過程が取られます。生物に新たな形質(特徴)をもたせることを目的としています。クローン技術などと共にバイオテクノロジーとも称されます。
遺伝子工学は主にホルモン物質の生産、遺伝子組換え作物、人間を対象とした遺伝子治療などが試みられています。遺伝子工学は生命倫理の観点から議論も多く、日本では受精卵の着床の有無にかかわらずヒトゲノム編集は全面的に禁止されています。しかし、遺伝子工学に無限の可能性があるのもまた事実であり、医療分野においては「成長ホルモン剤」「B型肝炎ワクチン」等多くの医薬品が作られています。
さらに、体の一部の細胞に必要な遺伝子を導入して不足・欠失している機能を補う研究は有望視されており、既に治験段階に入ったものもあります。
ちなみにこの格言の19年前の1980年にアメリカ、カリフォルニア州にて遺伝子疾患を持つ子が親を訴え、州最高裁が部分的に訴えを認めています。「近い将来」は実は19年前だったのかもしれません。
Civ4テクノロジーツリー:clip/1974912

ページ上部へ戻る